2022年 お彼岸のおつとめをしました

こんにちは。

9月23日に彼岸会(ひがんえ)をおつとめしました。
迷いのこの岸をはなれて、さとりの彼の岸(かのきし)にいたるみ教えを聞きよろこぶ法要です。この日はちょうど太陽が真東からのぼり、真西にしずみます。真西といえば、極楽浄土の方向です。

阿弥陀さま、先立たれたご先祖がいらっしゃる彼の岸がある西に向かって、私はおそるおそる歩みます。怒り、憎しみ、むさぼり、執着、さまざまな感情が、水のうねり、火炎、盗賊や獣のように襲ってきます。老い、病、死からも逃れることはできません。あと戻りも、とどまることもできず、心細くただひとり歩む。

その時、背後から声が聞こえます。
「そなたは、ただ心を決めて、この道をたどって行きなさい」
彼の岸からも声が聞こえます。
「一心に正しく念じてまっすぐに来なさい。我がそなたを守る」

背後の「行け」は、この世に生まれてくださったお釈迦さまの声
彼の岸の「来い」は、私たちを救ってくださる阿弥陀さまの声

よくよく考えてみると、
最後にたよりとなるものは、「行け」と「来い」のふたつの声かもしれませんね。