年末年始は正覚寺へ

いよいよ大晦日ですね。皆さまいかがお過ごしですか?
さて、今年最後のメッセージは、小林一茶の歌で締めくくることにします。

ともかくも あなたまかせの 年の暮れ

訳: この1年、さまざまなことがあったなぁ。あれこれと考えてしまうけれど、ともかくも、すべて阿弥陀さまにお任せして、年の暮れを迎えることにしようか。

小林一茶といえば

やせがえる 負けるな一茶 これにあり
我と来て 遊べや親の ない雀

など、ほのぼのとした俳句が印象的です。しかし、彼の人生はとても波乱万丈。3歳で母を亡くし、唯一の味方であった祖母とも15歳で死に別れ、最愛の2人の子供も幼少で亡くなります。

浄土真宗の門徒で念仏者だった一茶は、心のよりどころをもち、寂しさ悲しさをひきうけながら生きたのでしょう。あなた(阿弥陀さま)におまかせすることで、自分へのまなざしがあたたかくなる。そして、それが、やせたカエルや小さな雀へのやさしいまなざしにつながったのでしょうか。

いつ「まさか」が起きるか分からない人生ですが、来年も皆さまと共に「あなたまかせ」の道を歩みたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。