ご挨拶

はじめまして
正覚寺は、浄土真宗本願寺派の寺院で、正式名称を「慧明山 正覚寺」といいます。

皆さまは、両手を合わせて拝んだ経験がありますか。
お墓参りで お葬儀やご法事で 道で出会ったお地蔵さまに
または、自分の力でどうすることもできない大ピンチに立たされたときに
すがるような思いで手を合わされた方もおられるでしょう。

そんなとき、心の中で
先立たれた方や仏さまと、どんなお話をされますか。

私たちは皆、自分の思い通りにならない人生を歩んでいます。
悲しみ、苦しみ、悩みにぶつかったとき、
仏さまがなんと私に語りかけてくださるのか。
どうやって生き抜いていけばいいのか。


正覚寺は、いつでも、あなたとともに
仏さまの声、先立たれた方の声を聞くお寺です。


2500年 時間を超えて 空間を超えて いま 私に届く

仏教は2500年前、インドでお釈迦さまが開かれました。
み教えが、どれだけの時間と空間を超えてきたか想像すると驚くばかりです。

人種、国、時代が違っても、人間の悩みや苦しみは変わりません。
生まれ、老いて、病にかかり、死んでいかなければならない。
愛する人と別れなければならないし、望んだものすべてを手に入れることはできない。

お釈迦さまは、世界中の生きとし生ける人みんなを
たったひとりの我が子のように大事に思っていました。
みんなが、悩み苦しみの多い人生を、
明るく強く、安心して生き抜いて欲しいと願っていました。

そんなお釈迦さまの想いが
つながり、つながり、私のところに届きました。

お釈迦さまの想い、仏さまのみ教えをお伝えすることが
僧侶のいちばん大切な役割だと考えております。

これからのお寺

正覚寺は江戸時代、寺子屋をしていました。
学校教育が整う前、地域の教育機関として、子供たちに読み書きそろばんを教えていたのです。
僧侶は「地域の将来を担う子供たちに知識を教えたい」というボランティア精神から教育をし、一生の師として慕われていたようです。
そして、地域の人々もそんなお寺を守り継いできました。

現代になり、お寺の役割は、亡き方を弔うことだけになりつつあります。
もちろん、先立たれた方のご縁がなければ、仏さまのみ教えに出遇えなかったのですから
お葬儀やご法事、月参りはとても大切なおつとめです。
しかし、正覚寺の300年以上の歴史を振り返ると、役割はそれだけではありません。

心のよりどころとなるみ教えを聞く場としてのお寺。
先立たれた方を感じられるお寺。
地縁、血縁の薄くなったいま、新しいつながりを作る場所としてのお寺。
わくわくするような行事もしながら、あたたかい気持ちが伝わるようなお寺。

そんなお寺になれるように、さまざまな取り組みをしてまいります。

photo album

ギャラリー

現在の本堂は平成元年の再建で、
それ以前の本堂は寛政12年(1800)の建立でした。
1992年当時の御門主である即如上人が御巡教くださいました。
本堂の天井絵は色とりどりの花が描かれ、極楽浄土が思われます。
副住職が育てている蓮は毎年綺麗に咲きます。
門の外からでも見ることができます。